【花と木の工房 メイフラワーズ】夫婦だから、二人だからこそ作り上げることができる"優しく温かいヒノキの器"
1日を通してとても静かで、心地よい空気が流れる南アルプス市上野で、ご夫婦二人で心が温かくなるヒノキの食器を造り続ける「花と木の工房 メイフラワーズ」さん。
「作品作り」というよりは「製品作り」という思いを持ち、毎日使いたくなるような使う人の日常に寄り沿った食器が魅力です。
ご主人の柴田和也さん。サラリーマン時代の15年ほど前から趣味で始めたヒノキの器作りが口コミにより評判が広がり、休日だけで制作が追いつかなくなり10年前に本業にしようという決意のもとに脱サラ。親戚の工場を借りて本業としてスタートしました。
柴田さん自身がヒノキの木目に惚れ込んだことから、ヒノキに拘った器を作り続けています。ヒノキを使ったお皿やお椀は非常に珍しく、現在ではヒノキの器といえばメイフラワーズさんという代名詞になっています。
伐採したヒノキを仕入れてから、乾燥→成形→塗装までを含めると、約1年以上かけて作品作りをしています。伐採する時期により、水っ気を多く含んでいるヒノキは湿気によりアオ(カビ)が入りやすくなるので、美しい器を作り出すために10月〜2月の水やりをしない時期のヒノキを選び、繊細に乾燥をさせています。
作業はご夫婦二人で分担。奥様の芽衣子さんは、フラワーアレンジメントのインストラクターもしており、ドライフラワー作品も制作をしながらヒノキの器の塗装をしています。
和也さんが作った器を、芽衣子さんが塗装をする。最初から分担にしようとしたわけではなく、やりたいものを決めていった結果が今の流れになっているそうです。
お二人の仕事内容が重複しているわけではないので、どちらが欠けてもヒノキの器は作成できないと語ります。
美しい白さと光沢感、そして特有の芳香を持つヒノキ。
一つ一つ丁寧に作り上げられる温かみのあるヒノキの器は、普段の日常に彩りと豊かさを与えてくれます。一般的な木製食器に比べて非常に軽く、デザインも手になじみ使いやすいシンプルな作品です。
柴田さんご夫妻でないと作り上げることができない、美しいヒノキの食器を是非お楽しみください。
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