1584年(天正12)創業。甲州伝統の“煮貝”発祥のお店「みな与」

山梨県の特産品であり、贈答品の代表的な存在である、煮鮑(通称・煮貝)は、みな与さんで誕生しました。

煮貝(にがい)と親しまれ呼ばれていますが、あわびを醤油で煮た物なので「煮あわび」が正式名称でございます。

海のない山梨県において、なぜ鮑が特産品になったのか?

煮貝の由来は今から400年以上前になります。

今のような交通手段も冷蔵設備もない時代に、幾多の山谷を越えねば到達できない山梨県に、新鮮な海の幸を運ぶ事は容易ではありませんでした。

隣の静岡県で採れる新鮮な魚介類のうち、山梨に運ばれるものはわずかであり、そのほとんどは塩漬や干物でしたので、山梨に住む人々は豪華なあわびを口にする事はできませんでした。

そこで、何とかこのあわびを生の味を生かした方法で山梨の人々に食べさせたいと、みな与さんの6代目と産地・伊豆下流の網元の人々で加工研究のうえ、煮貝の製法を完成し、江戸末期の頃から甲府に入ったと伝えられています。

 

浜で採れたあわびを醤油樽に詰め、馬の背に乗せて運んだところ、程よく揺られながら馬の体温で温められて、甲府に着く頃には醤油がよく染み、素材の味に旨味が加わり程よい味加減になったところから甲州名物になったと言われています。

みな与さんは、一貫して国産黒あわびにこだわり、天然物だけが持つ豊潤な肉質と磯の香り。この伝統の味に今もこだわり続けて煮貝を作り続けています。

みな与
〒400-0032 山梨県甲府市中央3-11-20


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