くるらストアが選ぶ3人の作り手から生まれる極上の山梨ワイン
葡萄や桃を始めとした果物の名産地として知られる山梨県は、日本ワインの発祥の地であります。日本のワイン造りは今から約140年前の明治時代、山梨県の二人の青年(土屋龍憲、高野正誠)の二人がフランスでワイン造りを学び、帰国後に最初のワイン会社を設立したことから始まっています。
現在では80社を超えるワイナリーが山梨県内に存在し、ワイン県として、国産ワインのなかでも、とりわけ山梨で生産されるワインは生産量・味ともにトップクラスといわれています。
今ではワインのオンライン通販サイトも数多く存在しており、手軽に山梨ワインを堪能できると同時にワイナリーさんや銘柄の多さに、どれを選べば良いのかわからないというお声も聞きます。
そこでくるらストアでは、お取り扱いワイナリー様を選りすぐりの3名様のワイナリーに絞り、お客さまに通販でも選びやすいラインナップで展開をさせて頂きます。
山梨、そして日本を代表する3人の醸造家さんが醸す日本ワインをご堪能ください。
①HUGGY WINE /大和葡萄酒株式会社 四代目代表取締役・萩原保樹さん
大正2年(1913)創業の山梨を代表するワイナリー。代表の萩原さんが最も大切にされていることは、100年・200年先を見据えた「日本独自のワインづくり」です。
「世界品質」「歴史的価値観」「日本独自の産地形成」に力を注いでいます。
日本最古のぶどう品種と言われている甲州を実らせるぶどう樹の中でも、日本最古の樹とされている「甲龍」を管理している大和葡萄酒さん。
樹齢約130年となる甲龍は指定文化財に指定されており、甲龍から枝分けした樹齢約100年の「三森甲州」も指定文化財となっています。このような歴史的な資産を生かしながら、ワイン造りをしています。また、日本ワインを世界に広げていくためには、甲州だけに拘らず古来品種を探し出し、日本らしいワインを造り上げるために「大阪紫葡萄」「京都聚楽葡萄」といった古来品種も大和葡萄酒さんが見つけ出しました。
「甲龍」が実らせた、古の風が香る唯一無二のワイン。スッキリと、かつコクのある辛口に仕上げています。コク、樽の味わい、香りに至るまで上質で完璧な一本です。
甲龍より枝分けした甲州種の葡萄のみを使用した深みのある白ワイン。甲州葡萄が持つ醸造用品種本来の酸味がきいたスッキリした味わいの中にも、コクのある辛口を醸し出し、和食にマッチしたワインです。
また食用としておいしい葡萄ではなく、醸造用として最高の葡萄を作り上げるために、「不可能」と130年間言われ続けた垣根栽培に成功。これにより、甲州葡萄が小粒化し、アミノ酸値が高くなるため美味しいワインの栽培に成功。ワインに適しているブドウは、皮が厚く凝縮感が高い、小さい粒で粗着性のブドウです。醸造原料となる高品質の醸造用ブドウを生産し甲州種ワインの品質を向上させる事で、 世界の中での甲州ワインの評価を高める事となり産地確立に繋がると語ります。
さらに、山梨県内の年間100地区のアミノ酸値を測定し、その中で高数値な地区をその後2年間測定しました。研究の結果、勝沼町の日川を中心に、山梨市の重川から笛吹市の金川原までのエリアで河川敷に限定された地域であることを見つけ出しました。水捌けが良く砂地のこの地区は、葡萄のストレスが少なく、香りや味わいが深くなるアミノ酸成分が高い結果となったのです。
大和葡萄酒さんでは、この地区の葡萄だけを使用し醸造した最高のワインを提案し続けています。
スパークリングといえば、HUGGY WINEと言われています。2009年から2016年まで、ワインコンクールのスパークリングワイン部門で入賞したワインの4上位30%ほどが大和葡萄酒さんのスパークリングワインでした。また2016年の日本ワインコンクールのスパークリング部門でも、金賞・銀賞の15本のうち6本、およそ40%が大和葡萄酒さんでした。
この重畳は、幾重にも重なることを意味し、長い歴史と共に甲州種に着目し、長年研究を重ねてきた意味も込めて名付けられました。甲州葡萄を樽熟成し、ほのかなオークの香りとほどよい酸味のあるバランスの良いスパークリングワインに仕上がっています。
歴史と伝統を重んじつつも、「最高のワイン」を作り続けるためにさまざまな挑戦を続け、不可能を可能にしてきたのが「大和葡萄酒 / HUGGY WINE」なのです。
https://kurura-shop.jp/collections/huggy_wine
②ドメーヌヒデ / 株式会社ショープル 代表取締役・渋谷英雄さん
https://kurura-shop.jp/blogs/ニュース/domainehide※こちらも是非、ご覧ください。
50歳からワイン醸造家を目指した渋谷さん。2011年3月11日の東日本大震災を経験して、自分は60歳までに何ができるだろうかと考えるようになり、なにかを表現をするために自身が元々好きであったワインづくりを学ぼうと50歳で勝沼で修行を始めたのがワイン造りのスタートでした。
3年の修行を経て独立、日本全国46カ所に水をまき、水はけの良さをテストをした結果、いちばん水はけのよかった南アルプス市にワイナリーを作りました。
南アルプス市は昔から「月夜にも灼ける」と言い伝えられ、雨が少なく乾燥している土地です。富士に抜ける風「八ヶ岳おろし」が天空の雲を飛ばし、日照時間を長くします。
雨の多いところでは、有機農法ではぶどうが実りにくいため、有機農業を始めるのにも最適の場所でした。雨が少ないと葡萄が水を吸いたがり根を下に伸び色々な栄養分を吸い取ります。そして葡萄の粒の中に水分が入らないので美味しさだけが詰まり、美味しい葡萄ができるのです。
渋谷さんのワイン造りの理念①「葡萄に頑張らせない」
日本の農業はとても優秀です。1本の樹から500房の葡萄を育てます。 葡萄はいつも頑張っています。 だからこそ葡萄が頑張りすぎることを恐れ栽培をしています。
渋谷さんのワイン造りの理念②「月とワイン」
植物や身体は、月の力、潮の満ち引きの影響を受けています。何億トンもの海水が動く満月と新月は、葡萄が最も力強くなるときです。 私たちは、常に月と共にあります。葡萄とワインのベストを尽くすために、月齢に合わせた収穫と醸造が基本になっています。新月の夜、ナイトハーベストで収穫する葡萄は気温が低くとても美味しく、新月の夜にとった葡萄が凝縮味が抜群になります。
渋谷さんのワイン造りの理念③「手の届く小仕込み」
すべてが見えるところにあります。 醸造タンクは胸より下の高さです。 ドメーヌヒデさんではワインを感じながら葡萄を醸します。
世界有数の国際コンクールDWWA(デキャンター・ワールド・ワイン・アワード)シルバーを受賞した"ラピュータ2016"の2018版。"ドメーヌヒデ"さんのフラッグシップワインです。春は晴天に喜び、一転秋雨に泣いた2018。ミレジムは星3つ。満月収穫を諦め、秋晴れの合間に収穫。
"禁断の造りセニエ"は3割6分。秋雨の水分はロゼワインとなり、過去最高となりました。
マグマのような力強い発酵から作り上げられるVégitable Vin Naturel.
栽培家・醸造家共にVeganの"完全な菜食"一切の人工物を避け造られる稀有な日本ワインです。葡萄の栽培期間中農薬・肥料は一切不使用。また醸造も添加物や発酵助剤など一切不使用の唯一無二の日本ワインです。
ワイナリーで生活をして、24時間葡萄とともに過ごす。明けても暮れてもワインと葡萄と生活をする渋谷さんが造り上げる極上のワインを是非、ご堪能ください。
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③Chateau Jun / シャトージュン株式会社 醸造責任者・仁林 欣也さん
大学卒業後、群馬県館林市役所にて農業政策ほか4年間従事。その後、勝沼町にあるワイナリーを経て、2002年10月からシャトージュンにて醸造責任者となります。
日本ソムリエ協会認定 ソムリエ / 山梨大学認定 ワイン科学士
仁林さんが考える理想的なワインは、"正直なワイン"と語ります。醸造担当がするべき仕事は、ブドウという素材から出てくる味をどう表現するかということ。ワインの品質を向上させる技術は用いても、もとのブドウの個性を無視して、無理に濃い味のワインを造ることを良しとはしません。
仁林さんの造るシャトージュンのワインは、決して濃いものではありません。パワフルさを追い求めるのではなく、エレガントな雰囲気を醸し出したい。そして、いくら飲んでも、飲み飽きないものにしたいというのです。
「たとえばこの勝沼という土地も本当にブドウ栽培に適しているのかどうかはわかりません。この100年あまりの間に大きな気候変動があり、昔と同じ条件だとは言い切れないからです。けれど、勝沼という土地ならではの良さがある。それを表現したいのです」と語ります。
シャトージュンのワインになるブドウはおもに、白ワイン用の甲州、セミヨン、シャルドネ。赤ワイン用のメルロ、カベルネ・ソーヴィニヨンがあります。
その中で、プレミアムシリーズ(甲州、シャルドネ、セミヨン、メルロの4種類)は、ぶどう栽培者の名前と通し番号が明記されています。また、栽培者ごとに醸造の際に使用するタンクや酵母を分け、数ある山梨のワイナリーのなかでも、特に栽培者との取り組みに熱心にされています。仁林さんは自らもぶどうを栽培するほか、信頼できる栽培者たちと一体となりワイン造りをおこなっています。
栽培者が変われば、当然畑のエリアも変わる。ぶどう、栽培者、地域、そして醸造方法・・・これらが一体となって生まれるのがシャトージュンのワインです。栽培者ごとにタンクや酵母を変えるほか、栽培者の好みも作りに反映されています。
栽培者に寄り添った細やかな醸造が可能なのは、仁林さんがほぼ一人で作業を行うシャトージュンならでは。「大規模と小規模のワイナリー、それぞれに役割があると思っています。全国すべてのワイナリーが同じスタイルである必要はないですし、逆に言えばシャトージュンでは、この規模でこそ可能となる"栽培者と一丸となったワイン造り"のサイクルやモデルを構築していきたい。私が作りたいのは、主役となるワインではなく、日々の食事ありきの "おいしく、デイリーに飲めるワイン"です。そこを目指すとき、 "これでいいか"ではなく、"これを造ろう"と栽培者と心を合わせて取り組むことに勝るものはないですね」と語ります。
シャトージュンを代表する一本。甲州のフリーラン果汁を贅沢に使い、ステンレスタンクにて低温発酵。果実の風味をそのままワインに再現した辛口フルーティーな香り豊かな白ワインです。
2021年は柑橘系の香りが引き立つ酵母を使用し、いつもより辛口よりとなっています。洋ナシ、花梨、柑橘類の香りが穏やかに広がり、果実を連想させる甘味をキレよい酸味が下支えする形で、ワインに奥行きを与えています。
2018年日本ワインコンクール欧州系赤部門銀賞受賞した「メルロ2016」の2018版。
プルーン、カシス、スパイス、ローストなどの香りが特徴的で、味わいは若々しい酸味ときめ細かなタンニンが複雑味を与えてくれます。まろやかでしっかりとしたタンニンが、余韻を長く楽しめます。
果実味と柔らかさがあり、喉越しの滑らかなワインです。
同じ醸造家さんによる同じ品種のワインでも、栽培者によって異なった味わいが生まれます。「ていねいに作られた上質なワインを、ぜひ日常で楽しんでほしい」というシャトージュンさんの思いが形になったワインを是非ご堪能ください。
https://kurura-shop.jp/collections/chateaujun
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